パーペチュアルコントラクトは伝統的な先物コントラクトにヒントを得て作られたものですが、満期日がなく最終決済または最終受渡がないのが異なる点です。ファンディングの支払いはしたがって、パーペチュアル価格が原資産の価格で取引されるようインセンティブを与えています。

ファンディングは金利と同様に計算されます。ファンディングレートは、原資産の価格とパーペチュアルの市場価格に基づいてアルゴリズム的に計算されます。レートがプラスであれば、ロング側のトレーダーはショート側のトレーダーに支払います。レートがマイナスであれば、逆にショート側のトレーダーがロング側のトレーダーに支払います。トレーダーはマーケットポジションのサイズに応じて支払いまたは、受取りをします。これらの支払はもっぱらトレーダー間で行われ、取引所が相方となり支払いや受取りを行うことはありません。

ファンディングの支払は毎秒ごとに交換されます。ファンディングレートは1時間毎に更新されますが、提示されているのは8時間レートです。ファンディングの支払サイド、受取サイドとも8時間以内に実行されることが想定されています。

当事者が支払う、または受取るファンディングの額は、その期間をTとして以下の式で計算されます：

適用：

ファンディングの支払いは複利計算されないことにご注意ください。

レートは注釈がない限り8時間あたりのレートで計算。

ファンディングレートには金利とプレミアムの二つの要素があります。金利のコンポーネントには、ベース通貨とクオート通貨の金利差を反映させる狙いがあります。当社は現在は固定レートを使っています：

プレミアムコンポーネントは、パーペチュアルの市場動向が反映されます。これは毎分のスタート時に最新のオーダーブックとオフチェーン指標価格に基づいて計算されます。式は以下の通りです。

impact bid、impact ask pricesは以下の通り定義される:

Impact notional amountは以下の通り定義：

たとえば当初保証金が10%のケース、 impact notional valueは5000 USDC

毎１時間の終わりに1時間のプレミアムが、直近1時間における60プレミアムの単純平均（TWAP：時間加重平均価格）が計算されます。ファンディングレートは以下のように計算されます：

ファンディングの支払はオンチェーンで発生します。そのためファンディング支払の計算は、MakerDAO v2 oracleにより提示されるオンチェーンの指標を使ったファンディングレートを使用します。ファンディングレート自体はオフチェーンで計算され、オンチェーン指数より更新頻度の多いオフチェーン指数を使用します。いずれの指標も、以下の7つの取引所のスポット市場価格の中央値と同様の方法で計算されます：Binance、Bitfinex、Bitstamp、Coinbase Pro、Gemini、Kraken、およびUpbit。

ファンディングレートがdYdXにより計算後、レートはただちにファンディングレートのスマートコントラクトに送られます。イーサリアム取引がマイニングされると、新しいファンディングレートが有効になり、口座の残高が毎秒更新されます。

ファンディングレートは以下の三つの制約を受けます。これらの制約はスマートコントラクトにより実行されます。